macに 'ffmpeg' を導入して動画から音声を抽出する
みなさんは動画から簡単に音声を抽出できれば便利だなと思うことはありますか?
僕はよく芸人さんのラジオをよく聞くのですが、しばしばあの時の放送をもう一度聴きたいなと思うことがあります。しかし、radikoだと1週間の視聴制限があるのでそれを過ぎてしまうと聞けなくなってしまうので、(あまりよくはないですが)Youtubeにあがっている動画を端末に保存しています。ですが、動画としてダウンロードするとどうしても容量が大きくなってしまって、スマホの容量を圧迫していました。
その時にffmpegを用いて動画から簡単に音声を抽出する方法を知って、僕の中で革命が起こったので、今回はその導入方法、使用方法をご紹介しようと思います。
導入
導入はいたって簡単で、ターミナル上で
brew install ffmpeg
と一行打つだけ(ただしHomebrewがインストールされている必要があります)。
実行
実行方法もとても簡単で、目的の動画ファイルがあるフォルダ上で、
ffmpeg -i '◯◯◯.mp4' -acodec copy '△△△.m4a'
と一行打つだけ。◯◯◯のところには目的の動画名、△△△の所には出力される音声ファイルにつけたい名前を入力すればOK!
正常に実行されると、
frame= 290 fps=0.0 q=28.0 size= 0kB time=00:00:11.33 bitrate= 0.0kbits/ frame= 570 fps=565 q=28.0 size= 256kB time=00:00:22.47 bitrate= 93.3kbits/ frame= 866 fps=573 q=28.0 size= 512kB time=00:00:34.55 bitrate= 121.4kbits/ frame= 1147 fps=570 q=28.0 size= 768kB time=00:00:45.69 bitrate= 137.7kbits/ frame= 1431 fps=569 q=28.0 size= 1024kB time=00:00:56.86 bitrate= 147.5kbits/ frame= 1727 fps=573 q=28.0 size= 1024kB time=00:01:08.91 bitrate= 121.7kbits/ frame= 2050 fps=583 q=28.0 size= 1280kB time=00:01:21.92 bitrate= 128.0kbits/ frame= 2374 fps=591 q=28.0 size= 1536kB time=00:01:34.92 bitrate= 132.6kbits/ frame= 2689 fps=595 q=28.0 size= 1792kB time=00:01:47.46 bitrate= 136.6kbits/ frame= 2972 fps=592 q=28.0 size= 2048kB time=00:01:58.60 bitrate= 141.5kbits/ frame= 3250 fps=588 q=28.0 size= 2304kB time=00:02:09.75 bitrate= 145.5kbits/
と実行状況が表示されるはずです。
もしうまくいかないときは、多くは拡張子の問題なので、適切な拡張子を調べてから実行してみてください。
まとめ
動画から音声を抽出することは割と需要があることじゃないかなと思います。
とても簡単なので是非一度試してみてはいかがでしょうか。
BOSE QuietControl 30が御陀仏になったので症状の報告。
2018年4月に購入しそれ以来ほぼ毎日使用していたBOSE QuietControl30 (QC30)が、1年4ヶ月経ってついに悲鳴をあげました。もともと壊れやすいというレビューがとても多くて、1年経たずに壊れたという報告も少なくなかったのでとても心配していたのですが、やっぱり壊れました。
経過報告
具体的な症状としては、まず始めに左側のイヤホンから「ブチッ」という異音がし始めました。具体的な原因としては、はっきりとはわからないのですが、レビューを見る限りノイズキャンセリング部の回線がやられた可能性が高そうです。
始めは異音がそんなに大きくなかったので、気にはなるけれど、我慢すれば全然使えるレベルでしたが、2,3日後に急に異音が大きくなって、つけると耳がやられそうなくらいでした。
その後右耳のイヤホンのみを使用していたのですが、異音が発生してから約1週間後、使用中に急に電源が切れて、それからは電源ボタンが反応せず、充電も不可能になりました。これについても具体的な原因はわからないですがおそらく内部の回路が完全にやられてしまったんでしょうね。これで完全に押入れの肥やしに成り下がってしまいました。
まとめ
QC30の音質、そして特にノイズキャンセリング性能についてはすごく気に入っていたのでとても残念です。購入後1年以内なら保証が効くので無料で修理、もしくは交換対応してもらえます。
ですが僕は購入してからすでに1年以上経過しているので、結構な金額を取られちゃうので、QC30は諦めて、次はSONYのWI-1000Xでも買ってみようと思います。是非とも次のモデルではもう少し耐久性の高い製品であって欲しいです。
もしQC30の購入を検討されている方は、5年保証をつけておかれることを強く勧めます。決して安くない製品なので、できるだけ長く使いたいですからね。
ネガティブによるネガティブのためのエッセイ「ナナメの夕暮れ」レビュー!
はじめに
この本は最初から最後までネガティブ向けの本なので、細かいことを気にしたり、引きずったりしないポジティブな方向けの本ではないです。「自分はポジティブだ!」と自負している方は、そっと「戻る」をクリックすることを推奨します。
概要
「ナナメの夕暮れ」はお笑いコンビ、オードリーのツッコミの若林氏が雑誌「ダ・ヴィンチ」で連載していたエッセイ(2015.8 ~ 2018.4)と、この本のために書き加えられたものとの2部構成となっています。
著書「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」が斎藤茂太賞を受賞したこともあり、その文才は広く認められています。
感想
まずは全体の感想を、
世の中にはネガティブという人種があって、常に劣等感を抱き、ナナメの視点から物事を眺め、些細なことをズルズルと引きずって自分自身を苦しめてしまう。著者の若林氏や、こんなことを書いている僕自身もこちら側の人間である。対照的にただただ毎日を楽しんでいきている、生きることができるポジティブという人種も存在する。もちろん、そのように振る舞っているだけで、根がネガティブである場合もあるが。著者の相方、オードリー春日氏は典型例だろう。自意識や自己顕示欲が強いがゆえの自己否定、これが自らをより苦しめるものだと分かっていながらもやめられない。更には「他人に認められるために他人の正解を探して自分を見失う。」それはとてももったいないことで、少しずつ自分の好きな部分を見つける、すなわち自分の肯定できる部分を見つける。このことは他人を肯定する、すなわち世界を肯定する第一歩になる。「ネガティブはあり余る体力である。」そのあり余る体力をぶつける方向を少し変えるだけで、見える世界は全く異なる視点から描かれているはずである。著者の経験と論理的な追求によるこのひとつの「答え」には多くのネガティブが共感できるのではないだろうか。
ネットの普及によってネガティブ、特に人見知りにとっては逃げ場が多くなっていて、若い間に無理やり矯正する必要性が薄れているのかもしれません。ネットの意見や正論に同調すれば簡単に自分を(表面的に)肯定することができるでしょう。
もちろんこれは根本的な解決には一切なっていなくて、ただただ他人の操り人形になっていることに気づいていないだけなのかもしれません。しっかりとした自分のブレない意見、すなわち軸を持つことが「肯定できる自分」を保持する単純かつ明快な方法なのかもしれないですね。
オードリーのANNで語られた話題についても多く取り上げられていて、それらがラジオとは違った視点で冷静に分析されているのもとても面白いので、「リトルトゥース」の方にもぜひ手に取っていただきたいです(僕がいうまでもないですが)。
まとめ
自分はネガティブサイドの人間だ、と思う方にはぜひ読んでいただきたいです。おそらく若林氏は、自分の二の轍を踏む人をできるだけ減らしたいと思っているはずです。
この本を読めば、ネガティブな人種が毎日を過ごしていく術が「だいたいわかる」と思います。
次世代書籍「脱近代宣言」をレビュー!!
今回は、落合陽一氏、清水高志氏、上妻世海氏の共著である「脱近代宣言」という本のレビューを行なっていきたいと思います。
購入動機
落合陽一氏がTwitterにて、「『魔法の世紀』→『デジタルネイチャー』→『脱近代宣言』の順番で読むと良い。」という趣旨のツイートをされていたのを見て、僕はすでに前述の2冊を読んでいたので、読んでみようと思いました。
デジタルネイチャー 生態系を為す汎神化した計算機による侘と寂
- 作者: 落合陽一
- 出版社/メーカー: PLANETS/第二次惑星開発委員会
- 発売日: 2018/06/15
- メディア: 単行本
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外装
本の裏にはこんなことが書かれています。
落合陽一が、同時代を疾駆する哲学者・清水高志、キュレーター・上妻世海とともに、デジタルネイチャーの<哲学>、脱近代、アート、仏教、あらゆる関心領域を語りつくし、応酬しあう。新しいカルチャーの誕生を予期させる、密度と速度の深い歓びに満ちた、歴史的会談!!
内容
この本は著者お三方の対談のスクリプトのような感じなので、結構フランクな言葉遣いで書かれています。
本の裏に書かれているように、様々な領域の話が飛び交っています。おそらく一発で内容を全て把握できる人はほとんどいないと思います(僕も含めて)。
しかし、様々な分野に飛び散ったそれぞれのテーマが根底の部分で繋がっていて、大テーマ「脱近代」に収斂されていくプロセスはとても興味深いものでした。
前述の通り、僕は以前に落合陽一氏の著書、「魔法の世紀」、「デジタルネイチャー」を読みましたが、この本ではその2冊の内容が哲学や芸術などの分野と混ざり合って新たな解釈が生まれるような感覚で、読んでいてとても面白かったです。
僕は完全に理系に染まった人間なので、特に哲学やアートの分野に関する知見は持ち合わせていませんでしたが、「『〇〇論』はこういう考え方だ!」みたいな感じで本文中でしっかりと説明がなされている場合がほとんどで、読んでいて詰まっちゃうようなことはなかったです。
特に僕は「華厳宗」の四法界の話がとても印象に残っています。詳しくは是非とも読んで確認していただきたいです。
また、初見の単語も大量発生なので、辞書片手に読むのがいいかもしれないです。その際には辞書の意味と実際に使われているニュアンスが異なる場合もあるので注意が必要かと思います。ですが、注釈がしっかりと書かれているのでそれほど気にはならないですし、逆に新たな興味関心のきっかけになるなと感じました。
まとめ
平成が終わろうとしている今、新たな元号の幕開けとともに近代をオーバーライドして、新たな時代に突入するのはいつになるのか、そんなことを考えさせられるような本でした。
少しでも興味を持った方はぜひ読んで見てください!
BOSE QuietControl 30 を一年使ってわかったこと
人気のワイヤレスイヤホンである「BOSE QuietControl 30」を購入して一年以上が経過しました。購入してからはほぼ毎日使用してきましたが、自分なりにレビューしていきたいと思います。
ノイズキャンセリング
これはかなり高評価ですね。もちろん他社製のノイズキャンセリングイヤホンをほとんど使ったことがないので比較したわけではないのですが、ノイズキャンセリングの強さをMAXにしているとかなりの遮音性がありますね。
繁華街を歩いていても全く騒音は気にならないですし、電車に乗っている時でも、車内放送が聞こえないので乗り過ごしそうになるほどです。音楽を聞かない時でも電源だけ入れて耳栓の代わりとして使うことがあるくらいです。
ぜひ一度体感していただきたいです。
音質
これは好みの問題でもあると思いますが、僕はもともとBOSEの音質が好きなのでとても満足しています。私的な感想になりますが、それぞれの音は個としてそれぞれ存在感がある一方で、全体としてはとてもまとまった印象がある音になっています。
僕は耳コピをする際にもQC30を使っていますが、不自由なくできています。丸みのある音が好きな方には特にオススメしたいですね。
10時間駆動バッテリー
これはかなり便利です。本当に10時間も動くのかなぁと少し半信半疑だったので一度試してみると、確かに10時間近く動きました。「10時間動く」=「一日充電なしで使える」と言うことですからね。
また体感的には充電も結構早いので、朝に1時間充電すれば、そこそこの間は動いてくれます。
BOSEアプリ
これがあるのとないのとでは結構違いますね。毎回このアプリを開くというわけではないのですが、とても便利です。
一つ目の用途としては、ノイズキャンセリングレベルを簡単に調整できることです。本体のボタンでも操作はできるのですが、何回も押さないといけないですよね。ですがアプリを使うとゼロからMAXまでタップで調節できるので、場面場面でノイズキャンセリングレベルの変更を行いたいという方にはマストだと思います。
二つ目の用途はデバイスの切り替えです。QC30はBluetooth接続が同時に2台まで可能です。
僕の場合はiPhoneとMacBook Proに接続している場合が多いのですが、iPhoneからの音を聞きたいのにMacからの音が流れてしまうことや、その逆がよくあるんですよね。そういうときに簡単に接続を切ったり、または再接続したりできるんです。デバイスのBluetoothをオフにすると次に使うときにちょっと面倒なんですよ。笑
こういった点でこのBOSEアプリはとても価値のあるものだと思います。購入された際にはぜひ使ってみてください。
使用感
長時間つけていてもあまり疲れないです。イヤーキャップの効果だと思いますが、あまり耳に異物感を感じませんでした。首にかける部分もかなり軽いのでそれほど肩や首に負担がかからないです。(長時間つけていると多少は感じますが、、、)
夏場Tシャツ一枚とかだと本体がぶらぶらしたり、汗をかいたりするので少し嫌な感じを受けるかもしれないです。ただ使ってられないような状態ではないのでそれほど支障はないです。
総括
総合的には非常に満足していて、とても良い買い物だったと思います。
量販店にはおいてあると思いますので、一度視聴して体感してみるのも良いと思います。その際にはぜひ他社製(特にSONY)のものと比較してみてください。
僕はAmasonで購入しましたが、その時よりも値段が下がって来ているのでとてもお買い得だと思います。ぜひともご購入を検討されてみてはいかがでしょうか。
Bose QuietControl 30 wireless headphones ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン
- 出版社/メーカー: BOSE
- 発売日: 2016/10/28
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログ (3件) を見る
BOSE QuietControl 30 と SONY WI-1000X を徹底比較!!
「BOSE QuietControl 30」 と 「SONY WI-1000X」、どちらを購入しようか迷われている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は僕が実際にこの2機種を比較してみた感想を「音質」「ノイズキャンセリング」「操作性」「使用感」の4点から述べてみようと思います。
また僕がQC30を選んだ理由についても述べたいと思います。
音質
これはWI-1000Xに軍配です。全体的にとてもクリアな印象で、低音から高音までのバランスがしっかりと取られていて、誰が聞いてもいいと思える音だと思います。
「これぞSONYの音」っていう感じですね。
一方でQC30は特に弱い音域があるというわけではないのですが、SONYと比べると全体的に丸く収まっている印象です。
人によってはくすんでいるような印象を受けるかもしれないですが、値段相応のクオリティーではあると思います。
ノイズキャンセリング
こちらはQC30が一歩上回っている印象です。量販店で試したときに、単純にQC30の方が、よりノイズキャンセリングの効果を感じることができました。
WI-1000Xに関してもしっかりとノイズキャンセリングは機能していたので、全然満足できる出来だと思います。
ただQC30に関しては、ノイズキャンセリングのレベルをMAXにすると、少しホワイトノイズが入るので、それがあまり得意ではない方にはWI-1000Xの方がいいのかもしれないです。ただ僕の場合は逆に心地いいくらいでした。
操作性
QC30の方がいいです。QC30は右のケーブルの途中にコントローラーがあって、電源のオンオフ以外の操作が全て可能です。ボタンを複数回押す際の感度も良好です。
WI-1000Xは本体部分で操作しますが、特に冬場は重ね着したりや厚手のものを着用したりすると、触るのだけでも大変なのではないかと思います。
使用感
こちらは断然QC30ですね。耳につけた時の負担が全然QC30の方が楽です。
WI-1000Xはカナル型なので、カナル型を特に苦に感じない方は問題ないのかもしれないですが、僕はすぐに耳が痛くなるので長時間はつけっぱなしは無理ですね。
また本体(首輪)部分に関しては基本的にはQC30の方が上だと思います。QC30はカーブがしっかり首に沿っていて、襟付きの服にしっかりフィットしてくれます。ただし夏場Tシャツ1枚とかだと少しぶらぶらする印象があります。
一方で、WI-1000XはTシャツにはフィットしそうですが、それ以外だと少し首の後ろ部分が浮いてしまうのが少し気持ち悪かったです。
なぜ「QC30」を選んだのか
最大の理由としては、音質以外の点でQC30が優っていると感じたからです。
僕の場合は「ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホンが欲しい!」と思って探し始めたので、「音質<ノイズキャンセリング・機能性・使用感」だったのです。
そうなるとQC30を選びますよね。
またQC30の音質についても特に不満はなかったからです。WI-1000Xに劣るといえども高品質なことには間違い無いですし、僕はBOSEらしい丸まった音が好みなので全然問題なかったですね。
簡潔にまとめると・・・
音質の「SONY WI-1000X」
NC&快適性の「BOSE QuietControl 30」です。
購入を検討される際の参考になればありがたいです。
Bose QuietControl 30 wireless headphones ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン
- 出版社/メーカー: BOSE
- 発売日: 2016/10/28
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